筋肉増強剤の仕組みと副作用

筋肉増強剤はアナボリックステロイドという名称で呼ばれています。

これはステロイドホルモンの総称で、筋肉の付くスピードが2倍~20倍にアップします。

運動をしない高齢者でも12週間継続して服用すると筋肉が大きくなるので、トレーニングをあまり行う時間がない人でも筋肉を増強することが可能です。

筋肉が付けば脂肪の燃焼が促進されるので、引き締まったボディを手に入れることができます。

オキシメトロンやアナポロン、プリモボランなど様々な種類があり、それぞれ効果があることが実験で証明されています。

アナボリックステロイドで筋肉が肥大化する理由は、タンパク質の同化作用と男性ホルモンの活性化、ミオスタチンの阻害という3つの働きがあるためです。

タンパク質の同化作用とはタンパク質を筋肉に変えるということで、ステロイドを使用しなくても人間の体は筋肉を作るのにタンパク質を原料としています。

アナボリックステロイドを加えることで、本来よりもたくさんタンパク質を筋肉に変えられます。

タンパク質を生成することはできないので、食事やサプリメントでタンパク質を摂取する必要があります。

男性ホルモンは男らしい体を作るホルモンなので活性化すると、筋肉が付きがっちりとした体型になります。

女性にも男性ホルモンは分泌されていますが、量が少ないので筋肉を付けるのが大変です。

アナボリックステロイドで男性ホルモンの作用を強くし、簡単なトレーニングで筋肉を付けやすくすればダイエットも成功します。

ミオスタチンは筋肉の生成を抑制するタンパク質で、これが存在することできついトレーニングを続けても筋肉が付きにくくなります。

筋トレマニアにとっては迷惑なタンパク質ですが、ミオスタチンが無ければ筋肉がどんどん肥大化して心臓に負担がかかってしまいます。

人間にはホメオスタシスといって体を一定に保つ機能が働いており、ミオスタチンも体に負担かけないためには必要です。

アナボリックステロイドはホメオスタシスを強制的に行わせないので、筋肉の肥大化にストップがかからなくなります。

アナボリックステロイドは筋肉を付けたい人にとって魔法のようなホルモンですが、副作用が出る危険性もあるため慎重に利用しなければなりません。

副作用として多いのが男性ホルモンの分泌量が減ることです。

外部から人工的に男性ホルモンを活性化させることで、男性の生殖機能はホルモンの分泌を止めてしまいます。

アナボリックステロイドを中止すれば自分で男性ホルモンを生成する機能が回復しますが、回復するまでは急激に筋肉が落ちる可能性があるのでクロミッドという薬で生殖機能を高めます。

あまり多い副作用ではありませんが、男性は女性か乳房に注意しなければなりません。

体内で男性ホルモンのテストステロンが活性化していると、アロマターゼというホルモンがエストロゲンに変えてしまいます。

エストロゲンは女性ホルモンで女らしい体を作るため、女性のような丸みを帯びた乳房になります。

エストロゲンの受容体に結合することで、乳房が大きくなるのを防ぐノルバデックスという薬を服用すれば副作用は解消します。

反対に女性は男性ホルモンの影響を受けすぎて、濃いヒゲが生えるなど男性のような見た目になることがあります。

ホルモンバランスが崩れるので、女性はアナボリックステロイドに頼りすぎないのが良いです。

現在アナボリックステロイドは経口摂取と注射の2種類があります。

注射は筋肉に注入する時に痛みがあるので、経口摂取が一般的です。

しかし経口摂取にもデメリットがあります。

それは肝臓に負担がかかることです。

ステロイドホルモンを摂取しても、通常は肝臓でろ過されてすぐに排出することができます。

しかし筋肉を増強するためにはある程度長く体内に留まる必要があるので、アナボリックステロイドは17αアルキレート加工をして体内で作用する時間を長くしています。

そのため薬剤の代謝を行っている肝臓にかかる負担が大きいです。

特に普段からお酒を大量に飲んで肝臓を疲弊させている人は、悪影響が出やすいので注意します。

日本ではアナボリックステロイドのような筋肉増強剤を国内で製造することができません。

天然成分を利用した筋肉増強サプリメントと医薬品の筋肉増強剤は異なります。

日本の企業が在庫を確保して通信販売を行うこともできません。

日本では寝たきりで筋肉が衰えている人に筋肉を付けさせるなどの医療目的で使っています。

しかし個人が筋肉増強剤を持つことは禁止されていないので、一般人が個人輸入を通して購入し服用することができます。

筋肉増強剤を服用することは難しくありませんが、使い方を間違えると副作用に苦しめられるので経口摂取は長くても12週間までにします。

その後6週間は肝臓機能を回復させ男性ホルモンを自分で分泌できるようにする期間にし、できるだけ体に負担がかからないようにします。筋肉増強剤 通販

最終更新日 2025年2月19日 by sngroup